2005年11月07日

章子怡はなぜ日本の男の下で寝そべるのか

人民網 2005年11月04日 ソース(中国語)


最近、ハリウッドのトップレベルの監督であるスピルバーグが監督し、中国の有名な女優である章子怡(チャン・ツィイー)主演の「芸者回憶禄(訳者注 原題 Memoirs of a Geisha 邦題 さゆり)」がついに完成した。映画の中で章子怡が演じる日本の芸者「さゆり」が日本の俳優渡辺謙が演じる富豪と激情のシーンを行い、その部分の写真が公開されたため、ネット上で嵐が巻き起こった。あるネットユーザーは、章子怡が日本人の体の下で寝そべっているとき、「本当に穴を掘って入りたかった」とし、あるネットユーザーは、章子怡が国体を侮辱し、「すべての中国人民の面子をつぶした」とした。また一部の人は、罵るような語気で「売春、売国、八つ裂きにしてもたりない」・・・激憤があふれていた。

「芸者回憶禄」は芸者の喜びと悲しみ、別れと出会いの映画であるから、一部に激情のシーンがあってもおかしくはない。「激情」がどの程度の時に多くの観客を呼ぶのか、それとも非難を浴びるのか、多くのハリウッドの大作を送り出したスピルバーグのさじ加減は成功するだろうと思う。筆者が口出しをすることではない。もちろん、章子怡がこの役を演じるのは、多くの国民にとって不愉快である。しかし、主権を失い国を辱めるほどに頭に上って罵声を浴びさせることに関して、そこから発せられる社会の心を我々は反省しなければならないのである。

まず、章子怡に対しての憤怒において、重要な腫れ物がある。そう、女性の体である。我々は、夫権思想と狭隘な民族主義が一緒になって一種の社会の潜在意識となったとき、女性の体はただの本人の生命が宿っているものではなく、男性の付属品でもなく、男性が主導する種族の共同の財産となることを知っている。そして、異民族の侵入した背景の下、女性が体の「純潔」を守ることは、道徳の面から要求されるだけではなく、女性だけが持つ民族の責任となるのである。しかし、今も昔も中国も外国もこのようである。第二次大戦が終わり、激怒した仏国の群集は、独国人と体の仕事をしていた遊女を丸刈りにした。明朝から清朝への過渡期に明朝の為に殉死した李香君が官僚層の賞賛を受けたのも、この種の社会心理の反映であろう。このレベルを理解すれば、「章子怡が日本人に下になった」から「中国が日本の下になった」の中間の論理ロジックは理解できる。一人の中国の女性、人気のある女優が、日本の男の体の下になるのである。たとえそれが純粋に映画シーンの要求だとしても、中日の歴史の多くの怨念のもつれが一部の「愛国憤青」を連想に駆り立てたのだろう。多くのネットユーザーはこの事件による憤怒の言葉や汚い言葉に対して、狭隘な民族主義の烙印をおすだろう。

その次に、章子怡が語った心理が明かになってから、我々はこの種の狭隘な民族主義の感情が我々の民族の繁栄と富強に有益なのかである。疑うべくもなく、現在の民族国家の背景の元、民族主義の存在は逃れられない。しかし、民族主義は理性性と非理性性に分けられ、穏健と極端に分けられ、実務と急進に分けられ(楽山「伏流:狭隘な民族主義への批判と反省」)、狭隘な民族主義者は疑いなく後者である。とくに近年勃興している「ネット民族主義」では、一部の「憤青」が盲目に排外を主張し、隣国を自国の洪水のはけ口にし、異なる意見に対して何かというと罵声を浴びせる。あたかもそうでもしないと自分の「愛国感情」を表現できないかのようにである。しかし、米国のコロラド大学の政治学の助教授ピーター・ハリス・グリスは、この種の狭隘な民族主義の感情は実際、「一種の流行の虚無主義であり、一種の苦難の記憶にひたる自虐の心情が一種の紅衛兵式の言葉が入り混じる奇妙な共同体にまでなっている」とする。章子怡の問題においては、大きな程度で陳腐した封建夫制思想に染められており、その破壊力は建設的な意味には程遠いのである。

最後に、筆者が思うのは、歴史的な経緯により、現在の西側の文化は日本文化に対する崇拝が中国文化に対する理解をはるかに超えており、それが先世紀中期の「菊と刀」の販売から見て取れるのである。しかし、現在のスピルバーグが「芸者回憶録」に章子怡を主演させたのは、彼女が国際的な名声が高い東方の女優であり、米国ハリウッドでの知名度は他のどの日本の女優より高く、日本人よりも一種の東方文化の代表としてふさわしいのである。これは中国文化が少しづつ世界の主流の文明に溶け込んでいくことを側面から説明している。この意味において、章子怡が「芸者回憶録」に主演したことは、よいことではないのだろうか。そもそも中国人の地位を上げたことである、君の意見を聞きたい、君は章子怡が免罪だと思わないのかい?

仕事の関係で更新が滞っています。申し訳ありません。

さて、今日の内容ですが、一言で言えば詭弁ですかね。

この文章自体は、ネット上で過激な反日言動を繰り返す「憤青」を軟着陸させようとしているようですが、少々苦しいような気がします。

文章では、これらの行動は「虚無主義」「封建夫制」などからきているとしています。後者の「封建夫制」はさりげなく人民男女平等の共産主義のアピールをしていますね。本当は、「中華思想」「日本に対する劣等感」から来ているんですけどね。

ビジネスで考えれば、日韓共同製作のドラマなどがそうですが、中国と日本を混ぜるなら、中国の男と日本の女の組みあわにしないと駄目ですね。

ちなみに、憤青の罵声に関しては、中国という隣人さんのこちらで扱ってます。

靖国問題は単なる対話の問題ではない外交部(人民網)
中国を市場経済国に認定イスラエル(産経)
中国政協主席「政冷経冷の可能性」(日経)
首相の靖国参拝、「人民感情に傷」中国共産党幹部(朝日)
南京大虐殺巡り日中が発言ホロコースト議題の国連総会(朝日)
posted by 元祖うぷぷ at 23:39| Comment(9) | TrackBack(3) | 反日記事(文化) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええと、「先に言った者勝ち」ということでよろしく。

「章子怡が日本人の下になった」からいけない。わけであり、章子怡が上になったならいい、つまり騎上位なら国民感情としても許されるのですね。

すると責任はスピルバーグにある?
Posted by 神石 at 2005年11月08日 13:32
・・・この映画よりも前に、例えば『LOVERS』では金城さんがウエになってますが、
彼はハーフだから黙殺されたのでしょうか?
Posted by はるひ at 2005年11月08日 14:19
その写真はチャン・ツィイーと渡辺謙ではありません。松坂慶子と真田広之です。日本の映画からのものです。意図的に偽の情報を流しているようです。妬みからか中国には反チャン・ツィイーの人が沢山います。おそらく短期間で外国で有名になり、そして絶賛されているからでしょう。たとえば以前チャン・イーモの愛人ではないかというのもありました。本人も当初は気にしていたようですが、最近は無視してるようです。
Posted by よし at 2005年11月08日 21:03
真田と松坂のカラミといえば「道頓堀川」という映画かなと思いまして、写真を確認しようとしたんですが見えやしねぇ(笑)。削除されたのか、私のブラウザが悪いのか、いずれにしても残念。

この映画の主演女優については、確かスピルバーグ自らが日本でオーディションを行ったはずですが、英語がアカンという理由(恐らくは)で、結局チャンに決まったんじゃなかったかと。憤青諸君もその辺を嗤えるくらい余裕が出てくれば…、って、そんな余裕が持てるくらいなら憤青になんざなりませんか…。
Posted by at 2005年11月11日 00:28
すみません、11月11日 00:28の書き込みは私でした。
Posted by A7M3改 at 2005年11月11日 00:32
そうです。「道頓堀川」です。私もその写真(かなりはっきり顔の見える写真)を見ましたが、一見チャン・ツィイーに見えますがよく見ると違うことが判ります。この映画はPG-13レイトなのでそのようなシーンはないです。エロチックなシーンは原作から考えるとかなりあると思われますが、肩や背中しか見せないと思います。
Posted by よし at 2005年11月11日 07:15
管理者さまと至急連絡をとりたく思っております。

はじめまして。わたくしフリーライターの山谷と申します。
出版社より原稿を依頼されているのですが、
是非貴サイトを雑誌でご紹介させていただきたく思っております。
つきましては、詳細をメールにてお話しさせていただきたいので、
管理者さまのご連絡先をお教えいただければと思っております。

メールアドレスを記載致しますので、
可能であれば一度ご連絡をいただけますでしょうか。
また、この度は私的用件でのコメント欄使用たいへん失礼致しました。
管理者さまがこのコメントをご覧になりましたら、即削除いただいて構いません。

何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。
失礼致します。
Posted by 山谷 at 2005年11月11日 14:54
>章子怡が上になったならいい
一番の突込みどころを突っ込み忘れ。不覚。。。

>そうです。「道頓堀川」です。
まさかこんなところに更に突っ込み所があるとは。。

>管理者連絡先
gansoupupu@yahoo.co.jpです。別に非公開ではないのでどこかに書いておいたほうが好いですね。当ブログをどのようにご利用されようとかまいません。ただ、趣味ベースでやってますので、誤訳の可能性がかなりありますので、ある程度公のもので使用される場合は再度訳を見直されたほうがいいとは思いますが。
Posted by 元祖うぷぷ at 2005年11月12日 00:35
セシリア・チャンは、なぜ真田広之の下で寝そべるのか。

「プロミス 無極」(準新作レンタルDVDで、今さらながら見たんですが。)
今回「下で寝そべった」のは、ガセネタ煽動じゃなくて、明らかに上下に寝て、脚も開いている。
しかも、発禁とか上映中止とかじゃなくて、普通に中国で観ることができる。

シナ女優がアメリカ映画で日本人俳優の「下」になるのがダメで、
シナ女優がシナ映画でだったら、日本人俳優の「下」でも好いんだろうか。
シナ女優が芸者の役だとダメで、シナの高貴な女の役なら好いんだろうか。
香港系女優なら好くて、北京系だったから許されなかったんだろうか。

どういう基準で、国辱になる・ならないのか、見えない。
Posted by プロキシ at 2006年09月26日 06:07
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/9080628

この記事へのトラックバック

章子怡(チャン・ツィイー)をめぐる、日中の「上下関係」論争
Excerpt: 美少女チャン・ツィイーをめぐって、いま、日本と中国の間で、熾烈な言論戦争が勃発していることをご存知ないのですか?12月10日から、あなたもその渦中に呑み込まれてしまうことも知らずに!
Weblog: ヒロさん日記
Tracked: 2005-11-16 07:24

儒教思想ワカラナスwww映画SAYURIでシナー激怒
Excerpt: 【映画】「SAYURI」でのチャン・ツィイーのヌード演技に中国ネチズン怒り爆発[12/01] 1 :蚯蚓φ ★ :2005/12/01(木) 22:32:49 ID:??? 映画「..
Weblog: 作った(´・ω・`)
Tracked: 2005-12-02 00:54

[etc]映画「SAYURI」のチャン・ツィイーに関する中国での状況
Excerpt: 興味深い記事を見つけたので。「主役に日本と微妙な関係の「中国人」を配したという問題」で起こっている状況が、なんとなくわかりました。 「憤青」の怒り まず、主人公は日本人なのに、中国人のチャン・ツィ..
Weblog: B.J Diary ならぬ B.P Diary
Tracked: 2006-01-16 18:47
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。