2005年08月29日

学者予測 中国経済は30年で米国を追い抜く 50年後インドは中国を追い抜く

中華工商時報 2005年08月26日 ソース(中国語)


本紙特約記者 路虎

中国とインドの近年の経済の高度成長は、すでに経済学会の熱いテーマとなっている。最近、米国経済戦略研究所の所長クライド・プレストウィッツが新しい本「30億の新資本家:財富と権力は東方に大移転する」のなかで、中国とインドがいつか米国を抜くことの各種要因を解説した。

プレストウィッツは経済戦略研究所成立の前にすでに政府の貿易官僚を経験し、米国と中国、日本、ラテンアメリカ、欧州などの貿易交渉に参加した。彼はすでに多くのヒット本を執筆している。

米国はあまりにおごり高ぶり独りよがり

プレストウィッツは中国とインドの主な優勢は高い技能と安い労働力にあるが、これだけが特徴であり、米国の威嚇になることはないとする。彼は、この種の高い技能、低いコストの結合はインターネットとグローバルな物流が同時によってなされたとする。インターネットと物流は時間と空間の隔絶を無くした。以前ははこれらの国家は高技能と低いコストを有していたものの、外界との輸送サービス、時間の障壁にがあったのである。現在、インターネットを通じてグローバルに情報が伝えられ、数秒の時間を使うだけなのである。

このような状況において、米国は自己満足に陥り、経済のグローバル化の新情勢に対して必要な態度、処置をとらなかったのである。

プレストウィッツは米国は長期に渡って世界経済で主導的な地位を占め、自然と一種の優越感に浸るようになった。多くの米国人は米国の民主体制、自由市場経済、企業精神は米国がもっているものであり、一番優秀な体制であり、このような体制により米国がグローバル経済の中で勝ち続け、負けないことを堅く信じている。しかし、実際のところ、これらの優越感はあきらかに米国を自殺へと向かわせているのである。例を挙げれば、米国の初等教育水準は決して高くなく、大学の理学博士の学位は半数以上が外国籍の学生によって占められている。これは、米国の学生が不合格になるからである。さらに重要なことは、米国は財政赤字があまりにも高く、国家の貯蓄はほとんど0に近いことである。

この他にも、米国は外国からの借り入れに頼っており、特に中国に頼っていることがある。米国も基礎、施設、科学技術に投入する資金が足りないわけではない。インターネットは米国の発明である。しかし、ブロードバンド率は米国は世界16位なのである。

30年後中国は米国を追い抜き、50年後インドは中国を追い抜く

プレストウィッツは、中国、インドであれ、日本、シンガポールであれ、その政策制定者が考慮するのは、どのように自己の国家が20年後に強靭な競争力を保持し続けているかということである。唯一米国のみこのようには考えない。プレストウィッツは中国は30年から35年の間に米国を追い抜き、世界上で一番経済規模の大きな国家になると予測した。さらにインドは50年後には中国を追い抜くとした。

彼曰く、「これはトランプのブリッジと同じ。との国家のカードがよいかを聞けば、当然米国である。米国はまだ最新の技術もち、最もよい高等学府をもち、安定的な透明な体制があり、民衆の教育水準は高く、起業文化もあり多くの優勢がある。しかし、ゲームに参加している人はみな知っている、自分の手持ちのカードがよくとも、出すカードを間違えれば、結局は負ける。現在の米国はまさにこのような状況なのである。」

定期的にこの種の「米国を追い抜く!!」記事が出てきます。まぁ、それが夢なんでしょうからね。

プレストウィッツ氏はかつての80年代のジャパンバッシングで名をはせた保守系の論客であり、最近も「ならずもの国家アメリカ」という本を出しています。ネオコンではなく、比較的保守系の主流に当たる人だと思います。この本を出版した目的の一つはチャイナバッシングの準備ですかね。

アメリカのならずものぶりは世界的に険悪されてますが、日本で比較的その度合が低いのではないでしょうか。直ぐ隣にもっとならずもの国家があるのもその理由の一つかも知れませんが。

中国に「物流リスク」浮上・運賃上昇や輸送網混乱(日経)
社説 日中関係 明確な戦略と具体策を示せ(読売)
中国:セクハラ禁止へ 男女平等、国策に「女性権利保障法」改正案、12月から施行(毎日) 
台湾系企業が直面する“五つの不足”(大紀元時報-日本)
posted by 元祖うぷぷ at 15:55| Comment(8) | TrackBack(1) | 反日記事(産業経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中国の弱点を挙げれば無数にあります。
食料、エネルギー自給率、貧富の格差、共産党の独裁、社会保障の未整備、環境問題、歪な人口構成、為替問題、独自の技術が無い等。
なぜこのような点を無視してただ人口の規模だけを考慮して中国のばら色の将来を謳えるのか不思議です。
過去にブラジルは失速したし、インドネシアも眠ったままです。
韓国、台湾は先進国になれずに終わりました。
一人あたりのGDPがある水準になると、その障壁が高くなるように思います。
Posted by ガラナ at 2005年08月29日 19:22
まあ中国頑張ってくださいと生暖かく見守っていくしかないんでしょうね。江沢民氏は、90年代には「10年後、中国にとって日本など歯牙にもかけないちっぽけな存在となってるでしょう」なんて言ってたような気がしますけど、きっと記憶違いでしょうね。なんせ10年前の事だし(笑)。
30年後には、このプレストウィッツ氏の言った事についても、「そういえば…」なんて話してるかもしれません。
Posted by 東アジアな人 at 2005年08月29日 22:26
@プレストウィッツ氏のカミさんは中国人(別れていなければ)、娘1人、養子がフィリッピン人と日本人! 一時期、留学で日本の目黒に住んでいたという。
→それゆえに日本と欧米の企業体質の違いが目に付き、その違いを強調した結果、「日本異質論」に結びつく。日本たたきの先頭に立つことになった。
→養子の日本人が反抗期になったときは「日本たたき」をした。最近、カミさんがわずらわしくなったので「中国たたき」をはじめようとしている。(うそです)

A国連人口部の発表では、2050年の国別予想人口は、インド16億人、中国14億人、アメリカ4億人。(ちなみに日本1,1億人)
→インドがGNP,GDPでアメリカを抜くには、人口1人あたりアメリカの25%以上でなくてはならないが? インド大陸から石油が出なくては無理じゃないかしらん。
→それよりも、進展が早すぎて5年先でさえ読めない経済予測を30〜50年後とは、細木占いオバサンもビックリ! まあ、たぶん私はこの世にいないだろうから(男も美人薄命)、「ヤ〜イ、間違えやがった」とも言えそうにありませんが。
Posted by 神石 at 2005年08月30日 03:59
フルシチョフ「ソ連は10年で米国を追い抜く!」
毛沢東「んじゃ、中国は10年で英国を追い抜く!」

そう言って始めた大躍進政策で200〜500万人(こんなに幅があるのもオモシロイ)の餓死者が生まれましたね〜w
さて、今度は何人餓死するのかな?
Posted by  bんbんld at 2005年09月01日 14:54
この種の話は、数十年前から聞かされております。確かに人口は多くて、国土は広い。30年後には、世界一になっているかもしれません。
しかし、最近考えるに次の事を克服しなければ、単に夢におわるのでは無いでしょうか。
@民主国家になること。共産党の一党独裁が崩壊して国民の個人が尊重される社会を改革すること。
政治を選挙によって選出された議員で運営されること。
Aインフラの構築、整備。現在、公害垂れ流し、良質な飲料水さえ不足しているようです。下水道を完備することなど、古代都市国家です最初に建設しました。
B国民の質を向上。盗み、汚職などをせず他人と協調し、科学技術の蓄積を行うこと。技術は単に学校で覚える、人のアイディアを盗めば世界水準に達したと思うな。
C中華思想をすてる。今の中国でこの思想が最大の進歩を阻む要因でしょう。
まだまだ、社会を大改造すべき要件は多々あるでしょうが最も大きな事項を並べました。
これらを克服するのは、かなりの年数がかかるとおもいます。
ブレスウィッツ氏はこれ等の基本事項は出来上がっていると思っているのではないでしょうか。
私も隣国が正常で、立派な国であることを望んでいます。このために日本が追い越されてもかまいません。
Posted by 暇人28号 at 2005年09月01日 16:33
いつも読ませて戴いてますm(__)m。先ず無理ですが、中国が世界経済の覇者になる可能性はありますよ。経済が内需主導になれば。現在の貧富格差が有る限り、半永久的に無理ですが(笑)。豊かな中間層が全くありませんから。将来、分離独立する事になって、広東や福建辺りに民主国家が出来れば可能かもしれませんが(笑)
Posted by つ〜か at 2005年09月02日 13:56
>インターネットは米国の発明である。しかし、ブロードバンド率は米国は世界16位なのである。
インターネットの利用者は中国が最大である。しかし利用者の9割以上はネットカフェからのアクセスであり、速度はISDN以下である。また自宅でも、同じマンションの住人がネットにつなげるとその速度は亀並みに落ちる。

意味のないデータを突然挟むのは、バカの悪い癖です。
Posted by at 2005年09月03日 00:27
先進工業国家へと発展するために必要なのが⇒水資源。
中国では過度の水吸い上げで、黄河が部分的に干上がって、川幅も狭くなっている。
首都・北京近くにも砂漠化がひたひたと押し寄せる。

水が確保できなければ、30年でアメリカを追い越すなんてのは「夢のまた夢」。
12〜15億人の人口に工業化の恩恵を与えることなどまず不可能。
中国はやがて、石原氏の指摘のように国家分裂するでしょう。
Posted by 自己批判が必要な中国共産党V at 2005年09月08日 10:00
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