日本人は昼の仕事の際は勤勉で誠実で、温和で礼儀を持ち、小声で丁寧に話すが、夜になると、家に帰ろうとせず、通常は酒屋や酒場に向かい、酒を飲み、語り合う。何杯か酒が入ると、彼等は饒舌に成り始め、大声で騒ぎ、顔の表情が豊かになり、踊り、歌い、酒が倒れても気がつかない。その場で彼等は自己の煩悩や苦悩を吐露し、昼に話せない恨み事を含めた話をするのである。
このような迅速な性格の移り変わりは、日本の文化の「立前」と「本音」から来る。「立前」は表現上の原則規範を表し、「本音」は心の奥に隠された本当の気持ちを表すのである。
日本人の仕事熱心は物質的な富を生み出したが、その背後で支払った代償も非常に大きい。彼らは超人的な労働力を献上することで精神的な重圧を受ける。このような生存の方式は、確実に考えさせられるものである。
投降直後、日本人はある種、中国に対して敬い、崇拝していた。中国はやはり偉大な大国であり、8年の勇敢な抗戦により、ついに日本は失敗したからである。日本の経済の発展後、日本人はまた中国人を軽視し始めた。しかし、日本人は中国の物産を忘れなかった。砂糖が足りなくなると台湾を連想し、塩が足りなくなると長芦、燃料が足りなくなると東北や、山西・・・
中国と日本の競争は当時の戦場のみではなく、その後の経済、文化等の領域の競争である。その競争は8年でなく、15年でも無く、非常に長く続く、長く続く・・・
抗日戦争の歴史は我々に示した。経済が遅れれば、それは攻撃されるということだ。国内の分裂は外敵に虚に乗じられ進入を許す。中国が世界の民族の林ならば、必ず強大で必ず統一されていなければならない。「台独」のやり口は、抗日戦死将士の魂が地下にあるならば、災難の多い中華民族への大きなため息が聞こえてくる。敗戦した日本はまだ中国の隣にある。日本は根本から崩壊したが、米国の厳しい管理と、気前のよい手助けにより、廃墟の中から再び再建したのである。
戦後、米国の日本軍国主義の清算が極めて不徹底であったため、裕仁天皇の戦争責任が問われないばかりか、日本の古い国家組織、人事系統も残された。これにより日本は挙国一致で侵略の歴史と戦争責任を反省するタイミングを逃がし、日本の一部の者に侵略の歴史を覆す思想を残す禍根を残したのである。
731部隊に至っては、米軍に「研究成果」を提供することで審判を免れた。一部の戦犯、旧軍人、旧官僚などが再度政界に入り、米国の助成の下、日本の軍政の大きな権利を握ったのである。日本は戦後全国的に戦争中にアジアの人民に対して侵した度重なる暴行を真剣に反省したことがない。むしろ、日本の一部の右翼分子は国際法廷が日本の侵略に対して下した「東京裁判」の判決結果を今でも否定しようと企んでいるのである。
写真
P242 本音と建前
P248 731部隊部分挿絵
「立前(建前)」と「本音」に関して「筆者独自の解釈」で始まります。「物質的な富」に対して中国人には言われたくは無いですがね。外国から投資を集め、高層ビルを建てただけで有頂天になっている人たちにね。日本人は働きすぎとも言われますが、統計データを見るとそうでもなかったりします。まぁ、中国人が働かないのはご存知のとおりです。
次の段落からこの筆者の基本的な心理が分かりますね。「尊敬されるべき偉大な大国中国に対して軽視している」この侮辱感がその根底にあるわけです。
経済が遅れれば、それは攻撃されるというのは、一般の日本人にとって分かりにくいですね。「反日」の向け先を共産党への忠誠と、経済の発展に繋げるために、「(現在の)中国が日本より経済的に弱いから(靖国神社参拝など)日本に侮辱されるんだ」といった論調が多い為、このような論理展開になるようです。逆にいえば、中国が強大に成ったら日本は攻撃されることになります。
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>日本は戦後全国的に戦争中にアジアの人民に対して侵した度重なる暴行を真剣に反省したことがない。
「もっと未来志にならなくてはならない」と言って中越戦争によるベトナムからの賠償断った国がよく言いますよね。未だに台湾にナイフを突きつけたりしてアジア諸国の住民を苦しめているのは中国の膨張主義そのものでしょう。
がんばってください
>偏見と中華思想、そして復讐心
あと何回で翻訳が終わるのですが、小林氏の漫画に刺激を受けた割には全く違う本に出来上がっているような気がしています。
>常連さん
ありがとうございます。