2006年10月17日

中国人はどのように日本を見るべきか

新華網 2006年10月11日 ソース(中国語)


新華網特稿 近年のますます激しくなる中日の対立において、世論に次第に特徴が現れてきた。「日本のイメージ」が民間の関心を呼び、世論においてのキーポイントとなってきているのである。

いわゆる「日本のイメージ」とは、中国人の日本に対する認識である。中国の一般の民衆の日本観は、「基本的な特徴」と「必然的な方向性」から構成されている。「基本的な特徴」では、日本は2面的であり、物質的には発展しているが思想では落伍であり、外からは強く見えるが本質は虚弱であり、大きな理想を抱くが心は狭隘であるということである。「必然的な方向性」は現実的な権力拡張ロジックにより、日本は必ず中国に直接対抗した歴史を繰り返し、最終的に自身に火がつき、完璧に失敗するとである。

詳細に検討を行うと、「日本のイメージ」の形成は「イメージ」から「意義」への過程であることが見出せる。近代からの侵略の歴史は、中国人一人一人の日本に対する初めての知識であり、心理学上での「第一印象」となり、単一的で、マイナスで、固定的な日本の印象が長期に渡って続くことになる。認知能力の成長により、それが補充、強化、深化され、さらに動機、手段、策略等の深層の問題に対して、その第一印象が解釈力と現実的な意義を与える。メディアがメディアの意見の発表の場だけでなく、メディアにおいて世論が社会的な「紋切り型」のイメージ」をつくり、広く信用される「集団意義」となるのである。

否定できないのは、第一印象により現実の全部か一部が変えられていること以外にも、「日本のイメージ」の深層には、歴史、文化、地縁等の複数のメカニズムが存在し、後者がさらに重要であることである。日本の長期戦略の方向性の分析を行うことのように、我々は拡張と同盟の2つの手段で等級秩序を目標とする戦略をとる以外にも、自己を起点とし、相対主義の手学によりを基礎とする戦略文化をとることにより、日本の各種の矛盾した行動のの源泉をみることができるのである。これはつまり、「日本のイメージ」が固定化された様式や記号となっているならば、木をみて森を見ない誤りを犯すのである。このように、表面上に画一化されているものの、心の中は不統一である「日本のイメージ」は改善すべき正当な理由があるといえるのである。

事実、「日本のイメージ」を突破することは、今日非常に重要になってきている。主要な理由は、日本が中国に対して影響力をもったからではなく、中国が民衆に対して大きな影響力をもったからである。現在積極的に平和発展を求めている大国として、我々はそ原始的で粗末な「日本のイメージ」を「小康社会」や「調和社会」の建設の「妨げ」にしては成らない。ましてや「中日は必ずもう一戦ある」のような「自己実現の予言」はもってのほかである。

英国の戦略家リデル・ハートはかつて「大戦略は戦争の外にある」とした。民衆の世論において民族情緒が激しく揺れ動いている現在、我々は日本国と日本人の観点を研究し、一定の期間内にこの種の余りに単純な「日本のイメージ」を覆す必要がある。

更新が遅れ申し訳ございませんでした。仕事量からして、来週から年末までは週1回ペース以上で更新できると思います。

分かりやすい国です。安倍総理との会談の前後から反日記事の分量が9割方減少しています。

さて、今日の記事ですが、当ブログでも散々指摘している中華思想と反日プロパガンダによる中国人の日本に対する偏見を指摘しています。ここまで細かい指摘と批判が新華社から出るのは新しい動きでしょう。

その偏見を無用なほどに難解に批判をし、こき下ろし、国の発展の妨げになる等として正すようにと主張しています。最後に欧米人の言葉を引用して格をつけているあたりはいつものパターンです。

このような記事が出ることは中国の対日姿勢の一つの変化といえます。一部で「親日」姿勢等と指摘されていますが評価しすぎでしょう。多少「現実主義」に基づいた動きにシフトしている程度の認識でよいのではないでしょうか。

まぁ、南京大虐殺の否定も、全国の反日テーマランドの廃止もでないでしょうから、この流れはそれらとの矛盾を引き起こし、不安定要素なるでしょう。大量生産された反日戦士達の回収修理作業も容易ではないでしょう。というか、無理でしょうね。

まぁ、がんばっていただきたいものです。国際政治に疎いとされていた日本人の一部は既に前方の遥か遠くを走ってますよ。このままでは追いつけませんよ。
posted by 元祖うぷぷ at 23:38| Comment(15) | TrackBack(0) | 反日記事(政治日中関係) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本音と建前の使い分けは大人の交際上は不可欠ですよ。そんなことも今更気づいたようにいうところが“かわいい”ねぇ。

イメージは確かに(江沢民が)与えたが、それを(反日という)意義に変質させたのは、共産党のせいじゃないといいたいのだろうな。誰のせいかごまかすところが責任回避行動で筒井康隆の虚構船団に登場する精神異常者のキャラクターと表現方法が酷似しとるわ。

手遅れになる前に医者にいきなさい。
Posted by 木綿 at 2006年10月18日 09:44
今まで散々日本へのマイナスイメージを煽ってきたのは誰でしょうw。

今はこんな事を書いていますが中国経済が弾けたらどう変わるやら?。

益々日本の資本を求めるのか、それともまた日本を敵として国内をまとめようとするのか?。

身に染み付いた中華秩序と反日精神がそう簡単に変わるとは思えませんが。
Posted by take at 2006年10月18日 09:44
途中まで何を言いたいのかわかりませんでしたw
ところどころ印象の合ってるようなことをいうのが洗脳のポイントなんでしょうかねw
こんな露骨な宗旨替えも面の皮の厚い中国人ならではという気がします。
日本人というのは根っから平和主義で、よほど攻撃されなければ反撃に出ることは無いでしょうから、やっと反撃を始めたばかりだというのに、あっという間に水に流してしまいそうで嫌ですね。
欲求不満になりそうw
Posted by K at 2006年10月18日 10:33
朝日新聞等のお陰でマッチポンプという古風な言葉を耳にする機会が増えました。今回の記事も、出動のタイミングを失した「紅いポンコツ消防車」が燎原の火にちょろちょろと放水するようなものでしょうか。私も掲載当日に読みましたが、とにかく前置きが長くて空疎な言葉の羅列。これじゃあ人民を納得させるのは無理っぽいかと。「反日はヤバイ」と素直に書けばいいのに。

記事の目的に反し、一読後に残るのはやっぱり日本へのマイナスイメージ。こんな無駄に高尚な記事を載せる一方、今ラジオからは日本鬼子が人民を苛める分かりやすーい抗日ドラマが流れています。ラジオを聞いているドライバー諸氏だけでも相当数に上るでしょう。お家芸のプロパガンダはこうでなくてはいけません。百恵ちゃんのドラマでも再放送した方が手っ取り早いかも。

> 物質的には発展しているが思想では落伍であり
> 外からは強く見えるが本質は虚弱であり
> 大きな理想を抱くが心は狭隘

中国にだけは言われたくないもの。「大きな理想」は過大評価かな。

Posted by 一筆啓上 at 2006年10月18日 15:58
↑私は、未だに、この方の中共批判に、大きな矛盾を思います。
http://hannichi.seesaa.net/article/17590444.html#comment
Posted by プロキシ at 2006年10月18日 16:38
素直に「反日は馬鹿に見えるから、もう止めれ」
って書けばいいのに。
なかなか正直に話せない国ですね。
そういえばチベットの巡礼者を中国兵が無差別に銃殺、というニュースが流れましたが(勿論インターネット上で)この点中国内ではどのように報道されているんでしょうか?「西蔵」と検索しても中国内のは見れないんで・・・・
http://www.youtube.com/watch?v=hXC5RxhZUYw
一応ニュース動画です。
Posted by カラマーゾフ at 2006年10月18日 17:05
再読して再考した。

やはり中共とは
目をふさいで「みせざる」
口をふさいで「いわせざる」
耳をふさいで「きかせざる」の三せ猿に加えて
下半身統御して「やらせざる」の四せ猿。

欲求が不満しそうになったら「鬼子」さ、こさえて注意をそらす。「鬼子」が怒ったら「意味不明」の言動で大衆を惑わせる。

人の欲求をよんで「何もさせない」管理主義。おそるべし、おそるべし。
Posted by 木綿 at 2006年10月18日 17:42
はじめまして、興味深くブログを拝見しました。
翻訳までして、解説もついてて、本当にわかりやすかったです。

日本のマスコミはあまりこういう実情を伝えようとはしないですから・・・

翻訳など大変だと思いますが、私たちに真実の情報を伝えてくれるこういう記事は貴重だと思います!応援してます、がんばってください。

また拝見させていただきます。
Posted by 謙一 at 2006年10月19日 11:47
リデル・ハートだの色々小難しい言葉を並べたりだのとわかり難い文章ですが、「今反日、反日と騒ぎすぎると共産党が損するだろが、ボケ!」って事なんでしょうね。

>日本は2面的であり、物質的には発展しているが思想では落伍であり、外からは強く見えるが本質は虚弱であり、大きな理想を抱くが心は狭隘であるということである。

なんだか戦前の日本人のアメリカ観みたいで面白いです。
Posted by 富士 at 2006年10月19日 17:03
日本は、2008年をもって中国に対するODAを終えることにしました。じつは、中国の対日感情が、わるくなった原因のひとつはここにあります。日本がODAをやめた理由は、表向きは、お国は経済大国になったのだから、もう必要ないでしょう、ということですね。しかし、日本の本音は、国民の税金であるODAを、軍事費に回したり、あるいは途上国への援助に使って、自分だけがいい顔をしているというのは、いかがなものか、ということですね。



天児慧『中国・アジア・日本』(ちくま新書)によれば、日本の対中経済支援はODA以外のものをふくめると、内訳はつぎのような数字になるとか。1979年〜2005年で円借款供与=約3兆円。79年〜95年のエネルギー借款(3回)=1兆7000億円。79年〜05年の無償資金供与=約1500億円。2回の「黒字還流借款」=2800億円。旧日本輸出入銀行の低利・長期返済の中国向け融資約3兆円。なんと総額約8兆1300億円!
Posted by ODA at 2006年10月25日 13:45
1894年頃徒手空拳の東学党が李さんの朝鮮を滅ぼした。
1899年昔ボクサー(義和団?何が?)が清帝国を滅ぼした。

200X年北の核が亜細亜の自立を奪う。中国はそれでいいのか?蒙中日越、尊敬されている亜細亜を冒険主義にさらしているのは誰だ?国民はそれでいいのか。
Posted by 木綿木綿 at 2006年10月28日 01:11
>ODA
>なんと総額約8兆1300億円!
普通は、名を取り実を捨てるか、名を捨て実を取るかの二者択一なのに、中国は『賠償を放棄してあげた』と名も取り、『ODAその他』の実も取ってますねw
これでまだ不服なんだから欲が深いにも程があるw
日本人なら恥ずかしくて顔も上げられないでしょうにw
Posted by K at 2006年10月28日 12:29
アジアは中国と朝鮮半島だけではない。それ以外の広大なアジア地域の諸国は安倍政権の誕生をどう見ているのか。ワシントンでその考察が論じられるようになった。

 「安倍政権の誕生はアジアでは中国周辺の中小諸国に自信を与えるだろう」―― このような見解がまず10月上旬、ブッシュ政権にきわめて近い専門家たちから明らかにされた。

 共和党系の大手シンクタンク「AEI」のダン・ブルーメンソール、ギャリー・シュミット両研究員が雑誌に寄稿した「イエスと言える日本=我々は安倍首相のナショナリズムを歓迎すべきだ」と題する論文だった。

 ブルーメンソール氏は1期目のブッシュ政権の国防総省で中国部長を務めた中国専門家、シュミット氏は日米安保問題を専門とする研究者で、やはりブッシュ政権に近い。

 この論文は以下のような骨子だった。

 「安倍氏のナショナリズムは米国でもなじみの深い自由主義ナショナリズムであり、アジアでは民主主義と人権という普遍的価値を基礎にインド、オーストラリア、米国などとの連携を強めて、民主主義有志連合を求めようとしている点はアジアの他の民主国家からは歓迎される」

 「アジアの多くの諸国は中国の影響力の拡大に対し、経済、外交、軍事のパワーが日本のように意図が透明で予測可能な国の手元にあるほうが安心していられるようだ。安倍首相は対アジア外交の前面に民主主義を掲げる意向を表明している」

 「アジアの一部には、日本がアジアで大きな役割を果たすためには『歴史問題』を解決せねばならないという声があり、日本も自国が民主主義の新しい国家であることを証するためにもっと努力すべきだ。だが中国共産党が自国民数千万の死への責任をそのままにして、反日の合唱を続け、日本を孤立させるための外交武器に『歴史』を使っている間は、日本のその努力には苦労することとなる」

ワシントンのアジア・ウォッチャーたちが安倍新政権へのアジア、特に東南アジアからの期待を語るときに言及する発言がある。それはインドネシアのユウォノ・スダルソノ国防相が10月上旬にロイター通信のインタビューに応じて語った安倍政権下の日本への見解だった。

 「東アジアの安全保障での日本のより力強く、より積極的な役割を歓迎する。日本のそうした役割は中国との均衡という点でも好ましい」

 「わたしは安倍政権下での日本が『普通の国』になるための一環として、これまでの防衛庁を止めて、防衛省を設置することを望む。地域的な安全保障の役割を果たすために憲法第9条を改正することも賛成する」

 「日本は自国の防衛もこれまでよりは強化して、米国に防衛をゆだねる度合いを減らし、なお米国との同盟関係を保ちながら前進してほしい」

 要するに、インドネシアの国防大臣は中国のパワー膨張に対し、日本が安全保障面でより大きな役割を果たしてくれたほうがよい、というのである。

 東南アジア諸国が中国の膨張を念頭に入れたうえで安倍政権下の日本の新たな安保政策に期待を寄せるという構図は、ベトナムのグエン・タン・ズン首相の日本訪問でも浮かび上がった。10月18日から22日までの同首相の公式訪日では首相の国会演説をも含み、両国の協力が強調された。

 この訪問ではベトナムの世界貿易機関(WTO)加盟や、日本の対ベトナムの投資や貿易の拡大、さらには政府開発援助(ODA)の増加など経済問題が主要議題となったが、両国が「戦略的パートナー」となることも合意された。日本とベトナムは「アジアで平和と繁栄を築くための戦略的パートナーになることに合意した」というのである。この点は明らかに中国の大軍拡などを視野においた日本とベトナムとの安全保障面での連帯だともいえる。この戦略的パートナーの取り決めは米国側でも注目され、「安倍安保外交の成功」(国務省筋)として評価された。

米国側での「アジアは安倍政権をどうみるか」という設問への一つの有力な答えは、東南アジアに詳しい外交評論家のフィリップ・ボウリング氏の「アジアは‘外向的な’日本を歓迎する」と題した論文でも集約されていた。

 インターナショナル・ヘラルド・トリビューン米国版に10月上旬に掲載された同論文は次のように主張していた。

 「安倍首相の登場を中国と南北朝鮮だけは『ナショナリズムの台頭』などとして警戒しているが、他のアジア諸国は安倍氏が日本の戦後の制約を除去して、地域的、世界的に、より積極的な役割を果たす展望を歓迎している」

 「アジアのほとんどの国は核武装した中国が力を増し、米国の覇権を侵食する現状では、日本の通常戦力の強化はその中国との均衡という意味で実は好ましい動きだとみている」

 この論文は日本にとっての「歴史問題」については以下のように述べていた。

 「中国のプロパガンダを忘れてはならない。また欧米が自分たちの帝国主義の過去を進んで忘れようとする傾向にも気をつけるべきだ。インドネシアのスカルノ、ミャンマーのアウン・サンらアジアでの民族主義のヒーロー、独立運動の指導者たちはみな日本軍と協力していた」

 この論文は日本軍の戦争行動にも光と影があったとして、それを総括する「歴史」にも多様な立場がある点を強調するのだった。

 このように東南アジアでは間違いなくほとんどの諸国が日本の安倍政権の誕生に歓迎の意を表しているといえよう。同じアジアでも北東アジアとされる地域は中国と朝鮮半島とが主体だが、この地域でも厳密にはモンゴルや台湾という親日国家(地域)も存在するのである。
Posted by アジア諸国は安倍政権をどう見ているか at 2006年11月01日 15:50
2006年10月19日の毎日新聞
「銅線窃盗、全国各地で相次ぐ。闇の密輸組織存在か?」

 6〜8月に夕張市など5カ所で電柱の電線が切断され、全長約2000メートルにわたって盗まれた。周辺の街路灯が停電する被害が出た。9月には兵庫県高砂市で公園の地下に埋め込まれた銅線の電気ケーブル約1500メートルのうち約1200メートル(約870万円相当)が盗まれた。

 7月末に室蘭港で寄港先の茨城・日立港から盗んだ銅くず約2.6トン(約260万円相当)を中国に密輸出しようとして、パナマ船籍の貨物船の乗組員の中国人14人が北海道警に逮捕された。中国人船員は「中国では電線用の銅が高く売れるので、盗んで売るはずだった」と供述。同船は中国・福建省の馬尾港を出港。日立港のふ頭に保管されていた銅くずを盗み出し。室蘭港で鉄鋼材を積んだ後、ベトナム経由で、中国に向かう予定だった。

2006年10月21日の毎日新聞
「銅線を勝手に船に積み込む、中国人船長ら12人逮捕」

 空き地に積んであった銅線を勝手に船に積み込んだとして、北海道警小樽署などは10月21日、中国船籍の貨物船「至明(ジィメイ)号」(約1900トン、いずれも 中国籍、乗組員15人)の船長、宋健成容疑者(49)や1等航海士ら幹部4人を関税法違反(無許可の輸出)容疑で、4等航海士、王宇容疑者(27)ら船員8人を同法違反と窃盗の疑いでそれぞれ逮捕した。最近、全国各地で続発している銅線を狙った窃盗事件に組織的に関与している可能性もある。
Posted by 中国泥棒大国 at 2006年11月06日 12:05
事実とまったく違うメッゼ−ジはやめよう。事実は、中国という国は貧しく、卑しく、嘘ばかりでいい加減で、日本の真似ばかり。最悪の国家ということ。 
Posted by at 2006年11月22日 22:05
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