2005年02月07日

政策変更か、ネットに愛国者を牽制する発言相次ぐ

中国反日情報 駐中国某都市 元祖うぷぷ記者

ここ1〜2週間、ネットの掲示板に過度の「愛国人士」の発言を牽制する発言が多くなってきている。どんな状態なのか、どのような背景があるのだろうか。

中国のニュースサイトでは通常、各記事毎にネットユーザーが自由に意見を表明できる掲示板が付加されており、多いときは千件を越す発言が書き込まれる。特に人気なのが日本関係の記事に対しての発言であり、日本関係のニュースには「小日本死ね」「日貨排斥」等の文字があふれることになる。日本に対して肩入れすれば、「売国奴」、「おまえ日本人だろう」等と多くの強烈な反論が寄せられる。

これらの発言は、江沢民前国家主席時代に強化された「愛国教育」の結果であるといえる。愛国教育は本来「自国を愛する」教育であり、世界各国で一般的に行われているが、中国の場合「共産党への忠誠」であり、共産党を美化する為の敵役日本に対しての小学校から高校までの徹底的な「反日教育」でもある。これらの反日世代が社会に出て、メディア等に就職し、政府の命令というよりはなかば「自発的」に「反日記事」を書き、ネットユーザーが「反日発言」を書き込む構図が完成した。

加えて、古来より中国には中国が世界の中心であり、周辺諸国は劣等民族であるといった「中華思想」が広く存在する。現在、多くの中国人は中国が貧しい国であり、本来自分達よりも「格下」の日本が豊かであることに対しての経済的な「劣等感」、「格下」の日本によって侵略されたという歴史的な「不満」といった矛盾を誰もが抱える。さらに若い世代では愛国教育と、反日報道等がこれを増幅している。このような社会の心理状態はそんなに簡単にかわるものではないといえる。

掲示板の変化

最近報道された中国人留学生による福岡の一家4人殺害事件に関しての裁判の記事の掲示板は少し雰囲気が違っていた。大多数の「日本人を殺した奴は英雄」といった発言の中に少なからず、過度の「愛国人士」を批判するような発言がされているからである。
「なぜ日本人が我々中国人を軽蔑しているかわかるか?これらの国家の面子をつぶす留学生と君達低レベルないわゆる「愛国人士」のためだ。」
「ほんとに吐き気がする。今はどんな時代なんだよ?50年前の激情と考えで日本人に向い、叫んでどんな問題を解決できると言うんだ?」
「我々民族の悲哀を感じる。日本での犯罪と抗日英雄は関係ない。」
この福岡の一家4人殺害事件の掲示板が顕著だが、その他の日本関係のニュースに対しても同様の発言が増えている。

政府のものか民間のものか

掲示板の発言のなかには無論、一般人を装った中央政府の世論工作員による書き込みも多い。上記で見たように「反日」に対する構図は強固であり、そう簡単に変わるものではない。大部分はこれら政府の工作員によるもと考えるのが自然だろう。特に上記の一家殺害事件は日本からの注目も高く、あまりに反日の意見ばかりの場合は日本の週刊誌、政治家などからの対中批判の格好の「口実」になる可能性が高い。しかし、
「日本人の犯罪は戦争の時だろ。中国人はベトナムで人殺しをして略奪し、悪いことをしなかったといえるのか?」
「「民族主義はならずものの最後の切り札だ」というのがある。よく考えろ。」
といった中央政府の政策と矛盾するするものも含まれており、一部の一般ユーザーが反応しているとも考えられる。

一般人民の一部はあまりに過激すぎる発言に嫌気か

ユーザーの過激な民族主義は、一般の中国人に対して不快感を与えているようだ。アメリカ等の大国に対してはあからさまに劣等感からでる過激な発言の攻撃を行い、自分より格下の国に対しては、スマトラ島沖地震の津波のさいに見られた、「インドネシア人は劣等民族」「もっと死ね」といった書き込みが殺到する。
日本に対しては新型自動車の発表の記事にまで、「靖国」「釣魚島」「南京大虐殺」が書き込まれる。純粋に「デザインがいいね」等と書き込みがあると「売国奴」とののしられる。一部のユーザーは「売国奴と呼ばれようが、俺はこの車を買う」と反論する。「国家の面子をつぶしたとは思わないのか?これらの中国語の発言は、我々大陸人だけが見ているわけじゃない」とのユーザーの声もある。

対日政策の変更準備か、胡錦涛の権力掌握か、治安の不安か、それとも経済の下降か

政治的にはどのような背景があるのだろう。いろいろな背景が頭に浮かぶ。
 第一に、戦略柔軟化である。近年中国国内での報道で「日中関係」をどう解決するのかの記事の多さに気が付く。中国では日本人が思う以上に日本を重視しているのである。そんな中、対中強硬路線をとる小泉政権に対し、中国なりの対日「柔軟路線」の政策をとる為の世論形成として、あまりに反日である人民に対しての締め付けを行っているのではないであろうか。つまり、世論があまりに反日の為、中国の対日政策が狭められている現状の変更である。
 第二に、胡錦涛への権力移行が進んでいるのではないかと言う点である。病的な反日政策を推し進めた江沢民から周りに敵を作らないを信条にする胡錦涛に権力委譲が進んでいるのではないかという点である。
 第三に、反日からの暴動発生への対策である。インターネットでの掲示板の発言は「制度上」政府の管理下であるが、「事実上」匿名性が保証されているともいえ、暴動が頻発している中国に置いては危険要素の一つであるともいえるからである。
 第四に、経済の悪化である。日本の経済新聞等では「加熱」する中国特集が毎日のように繰り返されているが、新築マンションはほとんど空き室であったり、大卒の失業率が非常に高かったりと、現地で見ている限り、「加熱」しているようには感じられない。上海の株価も下落が著しいが、「実際」経済の状態が芳しくなく、日本の「投資」が相対的に重要になっているのかも知れない。

掲示板の書き込みからも中国の大きな変化が見えてくるのでは無いだろうか。


(コメント)
私には新聞記者は無理ですね。
posted by 元祖うぷぷ at 00:19| Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中国国交断絶すべき
Posted by at 2005年04月17日 20:39
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