狭隘な民族主義
日本の対中政策に第一に影響を与える要素は、日増しに台頭する狭隘な民族主義である。この意識形態の主要な内容は極端な大和民族の優秀性の宣伝であり、アジアのその他の民族への蔑視、敵視である。片手では日本の国益追求として、隣国の国民感情をごまかし、侵略の歴史を回避、歪曲、美化し、戦争犯罪に対する責任から逃げ、反対の手では、あべこべに隣国が反日教育を行っているなどと誤りを言う。
狭隘な民族主義の表現の一つは、種族蔑視と極端な排他情緒である。国連人権委員会のドゥドゥ・ディエン特別報告者により、100年にわたり、アイヌ民族と日本の部落民族が「就職、結婚等の方面で不正な待遇を受けている。この種の状況は現在でも何も変わっていない」とし、深く掘り下げた調査後に、日本の民族蔑視が「根強く」存在し、「驚きと不安」を感じるのは、日本政府が実際の行動を全く取らず、国内の対外排他情緒の抑制をしていないことであるとした。彼はまた、東京都の石原慎太郎を例にとり、多くの日本の役人が国内の外国人や少数民族の子孫に対しての敵視の感情を煽っていることを批判した。
二つ目は、極東国際軍事裁判の判決を否定する思想が日増しに台頭し、社会上で一定の支持を得ていることである。1990年代以降、一部の政治家や極右勢力は極東国際軍事裁判が日本の政治大国と「正常な国家」になる理想の「足かせ」になっていると考えてはじめた。それゆえ、極東国際軍事裁判の判決を激しく攻撃し、否定し、裁判の思想が影響を与えた政治、思想、学術、教育、文化等の各領域を否定している。ある学者は「日本の極東国際軍事裁判の判決への観点は戦後の狭隘な民族主義史観の主流を決定し、保守右傾化の政治の流れと繋がった」と指摘している。右翼勢力が編纂した侵略の歴史を美化する新しい教科書は、特に狭隘な民族主義、民族保守主義、天皇主義を表現している。
神道国家の意識
日本の対中政策に影響を与える第二の意識要素は、いわゆる「神道国家意識」である日本は神道教をもって国家の宗教としている。神道教は厳格に言えば一種の宗教でなく、一種の国家支配の意識形態である。神道国家意識は日本の国家意識と文化の移り変わりに伴って確立したものである。ある学者「日露戦争の勝利は、日本文化の超越意識を引き起こし、彼らは"唐化"は駄目で、"欧化"も駄目と考え、軍国主義の旗の下での日本文化の"神道化"が行われ、"神道天下観"的な文化が形勢された」と分析する。
2005年4月5日に日本の文部省が検定した新しい教科書には、多くの日本の神話が描かれ、神武天皇を実在の天皇とし、日本の「神」の背景に、日本人には「優秀な素質」があると宣伝している。同時にアジアのその他の国家の民族を蔑視し、けなし、近代以来、日本だけが欧米の威嚇に勝利したと宣伝している。「新しい歴史教科書」はさらに、第二次大戦後に排除され、失効した大日本国憲法を賛美し、原文のままの「教育勅語」を掲載している。
少し古い記事ですが、ご容赦下さい。前半はそのまま、中国のことですかね。
「国連人権委員会」の「ドゥドゥ・ディエン」氏の調査ですが、ご存知の方が多いと思いますが、日本の左翼系組織が仕掛けた情報戦です。ご存知ない方は上記の委員会と人名で検索してみてください。
部落民族が存在していたり、現在も国家神道教であったり、どうも作者の知識、怪しそうです。
事実を分かった上で人民の教育の為に出鱈目を書くならともかく、どうも分からないで書いている印象を受けます。これ、人民網の理論カテゴリの記事なんですよね。最高権威がこんなんでよいのでしょうか?
人民日報は知りませんが、どうも中国の新聞社、若手記者が多いんですね。これからは「事実を知りながら嘘を書く」記者より、「本当に何も知らない」で反日記事を書く記者が増えることでしょう。
明日、後半をアップします。
先日も歴史談義で中国の学者が反論できなかったことが記事になっていましたね。
一般の中国人にすれば、学ぶ機会も与えられないわけですから気の毒な気もしますが、気を許したら後が大変なので情け無用で本当のことを言ってしまいましょう。