どれが「速く走るのか」
現在の所、時速200キロの編成技術を研究している南車四方、長春軌道客車股有限公司、BSP公司、ドイツのシーメンスと合作して時速300キロの編成を研究している唐山機車車輌厰がみな北京-上海高速鉄道落札を目指している。
南車四方のWebページには、南車四方が国家開発銀行の150億元の融資を利用して時速200キロの旅客編成を研究すると同時に、時速300キロのプロジェクトも開始されたことが明示されている。
「日本の新幹線が青島に着いたことにより、南車四方の技術研究は全面的に立ち上がった。高速鉄道の客車の生産も開始される。」南車四方のある責任者は語る。
南車四方のプロジェクトの進度によると、2006年5月31日に初めての国産化された機関車を含む編成がラインに乗る。2006年末までに、国産化部品の研究が全て完了する。主要項目の前期の国産化率は77%以上を目標とする。
中国北車集団所属の長春軌道客車股有限公司もすでに増強をしている。この会社の広報部主任李書輝は本誌に対し、長客とフランスのアルストムが共同で開発した時速200キロの編成が2006年の上半期にラインに乗るとする。時速200キロの編成は過渡期のものであり、長客の目標は時速300キロ以上である。李は長客の実力を持ってすれば、完全に時速300キロのプロジェクトは可能であるとする。
唐山機車車輌厰(以下唐車)はすでに60編成の高速鉄道の受注を得ている。唐車とシーメンスが結んだ契約は2005年12月27日に正式に発効したとのことである。唐車は2008年の北京オリンピック開会までに初めての編成を納入し、京津(北京-天津)旅客専用線で運行し、2009年末までに60編成全ての製造任務を果たす。
唐山機車車輌厰宣伝部のある社員は時速300キロの60編成のうち、全ての部分を輸入するのはドイツのシーメンスが生産する3編成のみであり、その他の57編成は国内で唐車が製造し、唐車の編成の国産化率は70%を超えることになると話す。「結局、どこが北京-上海線を最も多く受注するかは、国外の鉄道製造の巨頭の実力と技術水準の比較になる。同時に国内企業が技術を消化吸収し、自主技術を研究できるかの比較になる」北方交大机電学院机車車両研究所の副所長劉志明は指摘する。
北京-上海高速鉄道入札前において、国外の鉄道生産の核心技術を自身の財産権に転化するかが、我が国全ての高速鉄道建設のキーポイントとなる。高速鉄道プロジェクトの前期はすでに外国の技術を採用しているが、吸収して転化する予測はまだできていない。我が国が長期に渡って外国の技術に頼り、修理、部品や設備の交換などを行うのは巨大なコストがかかる。
鉄道部の副部長胡亜東はすでに「2008年に我が国は北京-天津間の時速300キロの高速鉄道を開通させる。時速を200キロから300キロにあげるのは、先進国が数十年走った道を我が国が3、4年で走る事を意味するのだ」と表明している。
国内の大手鉄道メーカーに残された時間は少ない。
先進国が数十年かけたことを中国は数年で成し遂げるそうです。新幹線は数ヶ月のようです。日本企業と「共同」研究した、新幹線そっくりな「純国産」高速鉄道が走りそうですね。
ドイツの例が挙げられていますが、シーメンスも3編成のみの納入で契約を結んだ模様です。記事中では60編成中の3編成になっていますが、今後鉄道網の増強により60編成が600編成にもなるわけで、中国に有利な条件で結んだのでしょう。新幹線の契約の詳細はわかりませんが、お人よし民族ですから、予想は大体つきますね。きっと中国の「財産権」にされた上に、様々な保証、補償が控えているのでしょう。
この種の契約では日本側は「技術」を守る戦略を確立すべきでしょう。一般的に中国人は口先では「技術」の重要性を語りますが、日本人よりもはるかにその重要性は低い場合がほとんどです。ですから、「名目的に」「面子が立つように」「技術を渡したような形」にして、責任者に大好きな「お金」をたくさん掴ませることが、日本と中国の双方の利益になると思います。もっとも、これらの仲介をする日本の商社が中共ベッタリの状態ですから、まぁこんな交渉は無理でしょうが。
チベットにも北京に通じる鉄道が整備されました。「技術」という観点で多く語られる新幹線問題ですが、軍事的な要素もかなりあることも注意すべきだと思います。
何世代か前の型だから心配要らないとの声もありますが、どうなんでしょう心配です。
中国については注意深く見つめる必要がありますがある程度中国を理解してくると何とか方向を間違えないようにアドバイスをしなければと思うようになりました。
まず、日本と中国との世界の人が見る目は日本は中国文化圏の衛星圏だと見ているようです。
日本の場合、若干異なる面があるのですが世界はそのように見ているようです。
GDPで世界第二位だといっても文化歴史の面では中国に大いに劣ると思っている人が多数です。
筆者は過去の中国の文化は世界に冠たるもので現在ではそのレベルからだいぶ落ちているのは明らかなように思えます。
ですから、中国の方には是非頑張っていただきたいのです。
yume
Posted by yume at 2006年03月17日 18:24
ロシアに蔓延した「共産主義」は大陸の周辺部に及び中国もソ連に近い内陸部から感染しました。日本が大東亜戦争で敗退し権力の空白部が生じると、中共は巧みに侵出に成功します。延安の中共、重慶の民国の内乱は中国内乱の定石として北部を抑えた中共が勝ち残ります。これは冷戦構造の中での出来事です。
その後共産主義の衰退の中で、権力の基盤である、「弱者=農民・労働者の味方共産党」「米帝と戦う共産主義の砦」といったアピールが急速に魅力を低下させる中で、中共は「愛国心をもって日本を撃退したのは吾等解放軍だ」というご都合主義のテーマを人民に刷り込みました。
中国の過去の栄光はイスラムと同じ時期に隆盛を見、そして同様の停滞を迎えています。サダムもラビンも石油代金で武装してイスラムのプライドを勘違いしました。中共は誤ったプライドゆえに長く続くことは中国人にとって不幸です。それは下らぬイデオロギー維持のための思想統制は健全な理性の持ち主を駆逐するからです。
逆に日本は、中共が支配している限り、軍事面はともかく経済競争としては安心です。中国の発展にはキャップがかぶせられているからです。安い労働力とコピーにたよる経済が、いらつく存在ではあっても真の脅威にはなりえないことは明白でしょう。中国が経済面で脅威になるのは、中共が亡びた後でしょう。
私の見方は、木綿木綿さんと少し違っていて、
私が中韓の経済力に限界を感じるのは、「中共」というよりも、言論・学問を統制することによる、研究開発能力の劣化にあります。
歴史・思想・表現の統制は、それに留まらず、生産性を支える基礎科学に決定的なマイナスだと思います。
人杯細胞のねつ造研究で、韓国が自浄能力を若干見せたことに限っては、微かな希望を感じております。
中共が滅びることで基礎科学が活性化した場合、楽観的には、中国人が現在の台湾人に似てきて、日本人と穏やかな親交が可能になり、EUに似た経済統合も議題になると思います。そんなに人心が急に変わるとは思えないので、それは早くても、私たちの子供の世代からでしょう。
このブログ(Google日本語「反日」首位)に、日本人と合理的な議論が可能な中国人が頻繁にコメントしていたなら、私たちの世代の間に、日中は親和化し得ます。現状のように、合理的な議論がほぼ不可能であるなら、先は暗い。日中問題をモデルにしたアニメ「攻殻機動隊2nd GIG」の設定では、2030年代に日本軍が大陸で人民解放軍と戦っています。
もし、このブログにコメントしているような中国人が、面子・意地・競争意識で、人権・言論・自由を軽んじているだけだとしたら(本音の部分では、日本の自由に憧れていて、妬んでいるだけと仮定すると)、その中国人の子供は、日本と親しくなれると思います。子供は親の本音を吸って育ちますから。
台湾人について、私は悪い話を聞いたことがないのですが、これは、台湾人と中国人が民族的に異なるからなのか。その場合、台湾人でも戦後大陸から来た中国人は、やはり反日傾向にあるのか。
あるいは、同じ中国人でも、独裁政権の世論操作だけで、違う民族になってしまうのか。
シンガポールには、中国ほどではなくても、日本軍による虐殺問題が、尾を引いています。
それとも、私が台湾人を知らないだけで、台湾人も、中国人並みに、目ン玉が飛び出るようなことばかりなんでしょうか?
アジア・アフリカの国々は長い西洋の支配下から解放されてからまだ第一世代ともいうような歴史しかなく、あらためて国が滅びるような重要な岐路にたたされたことがない国々です(チベット・南ベトナム・東ドイツは滅んだ。ユーゴ・ソ連・アフガン・イラク・カンボジアは滅んだのかな?北は既に死んでるのか?)。皆、基礎体力の養成を図ることなく先進技術もどきだけを求めて背伸びしています。核兵器をほしがること、その典型でしょう。
中国は歴史上、何度も滅んでいます。中共はマルクス史観を採用している限り過去の中国民族の栄光と経験を掲揚することができません。不幸なことです。中共以外の成功を賞賛することができないというのは、なんともはや。
西洋の歴史を学習した人は遥か古代のローマ・ギリシヤの文明に思いを馳せます。ルーツを求めるのは知的好奇心の賜物です。でも、現今の欧米のエリート層が現代のイタリーやグリークの政府を羨望しているなんて話は寡聞にして知りません。
東洋の歴史を勉強すれば古代中国文明の栄光は素晴らしいものです。ただし、それが中共への尊敬とリンクしないこと、それは古代地中海文明を支えた諸国家の故地に現存している現代諸国への尊敬とリンクしないことと同様です。
台湾人も東夷のひとつ。「東夷 夫れ性 柔順」と孔子様もノタマッテイマス。