2006年04月09日

武漢大学の桜は国恥か

網易 新聞PK台 2006年3月22日〜29日 ソース(中国語)


うららかな3月、武漢大学の桜が美しく咲き、多くの見学者が訪れた。網易新聞が3月21日に掲載した「武漢三月桜の日」の特集には国恥か花の鑑賞かの激しい交戦が行われた。

武漢大学の桜の多くは日本から来ている。1938年、日本軍が武漢を陥落させ、司令部と後方部門が武漢に設置された。武漢で休養する多くの日本の負傷兵を慰め、同時に武功をひけらかし、長期に占領する意図のため、1939年から日本軍は日本本土から桜を珞珈山に移植した。これが今日の武漢大学の桜のゆえんである。


<<<賛成-国恥であり、花ではない>>>


武漢大学の花は中国侵略の罪の証拠

[ネットユーザー]桜は美しいが、国恥は忘れてはいけない。武漢大学の桜は中国侵略の罪の証拠である。

武漢大学の桜の移植の目的は日本の兵士の慰安であり、彼らの士気を上げ、継続して侵略する努力をする為である。それゆえ、ここの桜は全国の人民が押し寄せて「敬う」対象にはなりえないのである。敵の愛をもって自己の愛にすることはなんとも悲しいことだろう。


桜の花は武士道精神を代表

桜の花は日本の国花というだけでなく、武士道の精神の象徴である。

武士道精神を最も具体的に象徴する3つは、桜、刀、切腹である。日本の現代文化の先駆的な人物である新渡戸稲造は「武士道、その象徴は桜であり、それらは日本のものである」とした。彼らは桜は美と団結を象徴するとともに、日本の武士道が追及するはかなく絢爛な精神を象徴しているとするのである。


花まで外国崇拝をする必要はない

[ネットユーザー]ここ数年、桜は一種の流行のようである。多くの人が桜を見ることを望み、全国各地で桜が植えられている。桜のデザインが様々なものに描かれ、一部の者は桜を一種の格調の象徴であるとすら考えている。桜がなぜこんなにはやるのか、それは日本から来たということが非常に大きな要素となっているのである。

なぜ日本人が好きな花を中国人が追随するのか?我々には高貴な牡丹、清やかな梅、繊細な菊があるではないか。しかし、多くの青少年のはこれらが眼中にないようだ。なぜ花まで外国崇拝するのか?


<<<反対-花であり、国恥ではない>>>


桜の原産は中国である

[ネットユーザー]全世界には50種類ほどの野生の桜の基本種があり、中国にはそのうち38種がある。そのほか、日本、朝鮮、ミャンマー、ブータンなどに数種ある。ただし、桜の栽培が盛んなのが日本であることは疑いがない。ある日本の学者は、「桜は中国から梅を導入したときにこっそりと日本に持ち込んだもの」とする。

それゆえ、桜の原産は中国なのである。


武漢大学の桜は国恥教育のよい素材である

[武漢大学生]別の角度から見れば、日本人が珞珈山にこの桜を植えたことは、国恥教育のいい素材であり、当時の武漢大学の周鯁生、李達等の校長先生方もこの桜を刈らなかったはのはこれらを考慮してのことである。

数年前大学が「武漢大学桜の紹介」の案内版を立て、参観者にあの時代の忘れられない摩滅の歴史を記したのは、まさに最高の愛国教育なのである。


花を困らせるな

「木に罪はない」「美しいものに国境はない」これらの桜の花が極悪非道に中華の大地で武力を誇り威勢を示した日本の侵略者のものだとしても、花自体には罪はない。人々が桜を鑑賞し、桜に喜ぶのは、桜が美しいからである。

花は花であり、花に罪はない。人が犯した罪は人の罪であり、桜が好きなのと、日寇が中国侵略し、暴行したことに対する深い恨みはもともと別のことである。単純な芸術鑑賞と民族の恨みの感情を一緒にしてはいけないのである。


<<<中間-花は花である>>>

桜に対して八つ当たりをしてはいけない

桜、勿論武漢大学のものも、昆明のものも日本のものである。それは花であり、植物である。歴史の紛争とは別であり、花は花である。

「世界三大桜の都」の一つが米国の首都ワシントンである。1912年、日本人が米国に1870本の桜が送り、その桜がワシントンで根を下ろし、開花した。ワシントンは日本以外で世界で一番桜の木が多く、大きな規模となった場所である。毎年3月から4月の上旬、ワシントンでは桜祭り(National CherryBlossom Festival)が開かれ、日本の桜が米国に伝わったことを記念している。

1941年に日本が真珠湾を奇襲し、米国が挙国一致でこの「卑劣な民族」(米国大統領ルーズベルト)に対して強烈に怒り、両国は太平洋の戦場でぶつかることになるが、米国人は日本から伝えられたこれらの桜に対して怒ることはなく、桜祭りを開いたのである。また、ワシントンの桜の栽培の範囲を広げ、米国農務省の下部組織である米国農業研究院(ABS)は新しい品種を研究し続け、人々の需要にこたえたのである。これらをみると、中華民族だけでなく、米国民族も、仮らの民族文化心理の中に、寛容な心と豊かな気持ちを持っていることがわかる。
「ホワイトハウスの前の桜」であってもである。我々は武漢大学珞珈山の桜をそんなに騒がなくてもいいじゃないか。

更新間隔が非常にあき、申し訳ありませんでした。仕事の関係で4月は週一回程度の更新しかできないかも知れません。

前回のエントリはコメントがすごいですね。「洗脳」の件、私宛にご提案も頂いてますが、中国人と思われる読者の方からコメントを頂いている為、私は返答できませんでした。(理由は何回かご説明していると思いますが、私が中国国内におり、中国人とこの種の話をネットでするわけにはいかない為です)

「洗脳」に関してはどうも人により定義の仕方がかなり違うようですね。確かに「洗脳」という言葉が独り歩きされることは私の本意ではないのですが、当ブログに参加いただいている方の多くはコメントも同時に読んで頂いていると思いますのでこの辺の誤解は生じにくいかなと思っています。いずれにせよ、今後この件はキチンとまとめたいと思います。

さて、本日の記事ですが少し古いのですが、3月末のポータルサイトの特集記事です。投票できるようになっており、一般人民は賛成(国恥派)44%、反対(ただの花派)49%と拮抗しています。

賛成(国恥派)が香ばしいかなと予測して翻訳したのですが、反対(ただの花派)の方が中華思想丸出しで香ばしいですかね。桜の「起源の主張」までしています。桜はもともとアジア各地に自生しているのですが、桜を綺麗に咲かせ、それを鑑賞するのを文化レベルに高めたのは日本ですし、旧日本軍が植えたのはソメイヨシノですから、日本製なんですけどね。

中間派も一見まともですが、いかにも中国風の文章ですかね。ライバル(と片思いしている)米国を持ち出し、米国を持ち上げつつ、中華民族が寛容でゆたかであると強調し、人民に対し冷静な対応を求めています。うまい方法です。米国人を絶対神として崇めてますからね、中国人民。

あれこれ考えずに、見に行けばいいのにね。綺麗ですよね。 さくら
posted by 元祖うぷぷ at 00:06| Comment(21) | TrackBack(1) | 反日記事(社会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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