2006年03月17日

北京-上海高速鉄道の大契約を誰が制するのか 国産化率が厳しいノルマに その2


どれが「速く走るのか」

現在の所、時速200キロの編成技術を研究している南車四方、長春軌道客車股有限公司、BSP公司、ドイツのシーメンスと合作して時速300キロの編成を研究している唐山機車車輌厰がみな北京-上海高速鉄道落札を目指している。

南車四方のWebページには、南車四方が国家開発銀行の150億元の融資を利用して時速200キロの旅客編成を研究すると同時に、時速300キロのプロジェクトも開始されたことが明示されている。

「日本の新幹線が青島に着いたことにより、南車四方の技術研究は全面的に立ち上がった。高速鉄道の客車の生産も開始される。」南車四方のある責任者は語る。

南車四方のプロジェクトの進度によると、2006年5月31日に初めての国産化された機関車を含む編成がラインに乗る。2006年末までに、国産化部品の研究が全て完了する。主要項目の前期の国産化率は77%以上を目標とする。

中国北車集団所属の長春軌道客車股有限公司もすでに増強をしている。この会社の広報部主任李書輝は本誌に対し、長客とフランスのアルストムが共同で開発した時速200キロの編成が2006年の上半期にラインに乗るとする。時速200キロの編成は過渡期のものであり、長客の目標は時速300キロ以上である。李は長客の実力を持ってすれば、完全に時速300キロのプロジェクトは可能であるとする。

唐山機車車輌厰(以下唐車)はすでに60編成の高速鉄道の受注を得ている。唐車とシーメンスが結んだ契約は2005年12月27日に正式に発効したとのことである。唐車は2008年の北京オリンピック開会までに初めての編成を納入し、京津(北京-天津)旅客専用線で運行し、2009年末までに60編成全ての製造任務を果たす。

唐山機車車輌厰宣伝部のある社員は時速300キロの60編成のうち、全ての部分を輸入するのはドイツのシーメンスが生産する3編成のみであり、その他の57編成は国内で唐車が製造し、唐車の編成の国産化率は70%を超えることになると話す。「結局、どこが北京-上海線を最も多く受注するかは、国外の鉄道製造の巨頭の実力と技術水準の比較になる。同時に国内企業が技術を消化吸収し、自主技術を研究できるかの比較になる」北方交大机電学院机車車両研究所の副所長劉志明は指摘する。

北京-上海高速鉄道入札前において、国外の鉄道生産の核心技術を自身の財産権に転化するかが、我が国全ての高速鉄道建設のキーポイントとなる。高速鉄道プロジェクトの前期はすでに外国の技術を採用しているが、吸収して転化する予測はまだできていない。我が国が長期に渡って外国の技術に頼り、修理、部品や設備の交換などを行うのは巨大なコストがかかる。

鉄道部の副部長胡亜東はすでに「2008年に我が国は北京-天津間の時速300キロの高速鉄道を開通させる。時速を200キロから300キロにあげるのは、先進国が数十年走った道を我が国が3、4年で走る事を意味するのだ」と表明している。

国内の大手鉄道メーカーに残された時間は少ない。

先進国が数十年かけたことを中国は数年で成し遂げるそうです。新幹線は数ヶ月のようです。日本企業と「共同」研究した、新幹線そっくりな「純国産」高速鉄道が走りそうですね。

ドイツの例が挙げられていますが、シーメンスも3編成のみの納入で契約を結んだ模様です。記事中では60編成中の3編成になっていますが、今後鉄道網の増強により60編成が600編成にもなるわけで、中国に有利な条件で結んだのでしょう。新幹線の契約の詳細はわかりませんが、お人よし民族ですから、予想は大体つきますね。きっと中国の「財産権」にされた上に、様々な保証、補償が控えているのでしょう。

この種の契約では日本側は「技術」を守る戦略を確立すべきでしょう。一般的に中国人は口先では「技術」の重要性を語りますが、日本人よりもはるかにその重要性は低い場合がほとんどです。ですから、「名目的に」「面子が立つように」「技術を渡したような形」にして、責任者に大好きな「お金」をたくさん掴ませることが、日本と中国の双方の利益になると思います。もっとも、これらの仲介をする日本の商社が中共ベッタリの状態ですから、まぁこんな交渉は無理でしょうが。

チベットにも北京に通じる鉄道が整備されました。「技術」という観点で多く語られる新幹線問題ですが、軍事的な要素もかなりあることも注意すべきだと思います。
posted by 元祖うぷぷ at 13:15| Comment(6) | TrackBack(0) | 反日記事(産業経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。